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 毎年今頃になると庭の日陰のコーナーでシュウメイギクが咲き出します。道路側からも見える場所なので、散歩中の方から「この花は何という名前ですか」と尋ねられたことがあります。「シュウメイギクです」と答えると「シュウメイギク?どんな字を書くのかしら?」「秋の明るい菊、ですね。でも菊の仲間ではなくてキンポウゲ科だそうですよ」「秋の明るい菊…、素敵な名前ねえ」。そんなやり取りをしました。後にその女性が、どんな理由でかは分かりませんが自死されたと伝え聞き驚きました。

 以来、シュウメイギクの花は私の中で秋の訪れを感じるとともに、なんだか物寂しい気分にもさせられる花となりました。

オリーブ 北辰振興会理事