桜のトンネル
思い受け継ぎ、さくらを咲かす

 かつて屯田兵たちが植えた“桜のトンネル”を再現したい、日本画家・岩橋英遠は子どものとき見た江部乙村東9丁目の桜並木の美しさが忘れられないといいます。ふるさとの中学生との手紙の交流から、子どもたちに桜の種から苗木を育てることを提案します。
 
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 それは一粒の種が芽をだし、枝を伸ばして葉を茂らせ花を咲かせる。桜の種が幼木となり、若木に成長する姿を、ふるさとの子どもたちがたくましく成長する姿にイメージを重ねあわせたのでしょうか。
江部乙丘陵地にあるエゾヤマザクラ、その桜の種を集めて北辰の森の桜苗木を育てました。
いま北辰の森には500本を超えるエゾヤマザクラがそだち、桜のトンネルができつつあります。四季を通じて桜サポーターの皆さんによるボランティア活動が行われ、堅雪の頃の剪定や、春の植樹、夏の草刈りなど作業に励んでいます。