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 エゾノコリンゴ(蝦夷小林檎)は野生のリンゴ、北海道・丸加高原のあちらこちらに自生して、ズミに似て愛らしく可憐な白い小さな花を咲かせる。実は固く食するには向いてないが、果実酒の食材にはなると聞く。かつて江部乙のリンゴ農家は林檎の台木に使ったという。

 エゾノコリンゴはコナラ、ミズナラと並んで丸加丘陵地を代表する樹木だと、個人的に思う。5月、リンゴの花と並んでエゾノコリンゴの花が咲く季節は、丘陵地一帯が甘い香りに包まれる。エゾノコリンゴはとても美しい樹木なのだが、なぜか、地元の人からは注目されていない。あまりに〈普通〉にあり、愛されることの乏しい存在である。

 以降、このブログでは、ふだん、見落としがちな〈些細な〉出来事の記録に臨む。

散策阿弥 北辰振興会理事